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貴家 恒男; 河西 俊一; 西井 正信; 瀬口 忠男; 河野 功*
Radiation Physics and Chemistry, 37(1), p.135 - 140, 1991/00
ポリエチレン(PE)など6種類の脂肪族ポリマーおよびポリエーテルスルホン(PES)など4種類の芳香族ポリマーに対する8MeVの陽子線照射効果を引張り特性しの変化に基づいて検討し、電子線照射効果との比較を行った。また、PEおよびPESについては30MeV He、80MeV C、Nイオンによる照射効果の検討を行った。脂肪族ポリマーの場合の引張り特性の吸収線量依存性は陽子照射でも電子照射でも変らず、LET効果が現れなかったが、重イオンで照射した場合(PE)にはイオン質量(LET)が大きくなるにつれて線量当りの特性変化が少なくなる傾向が認められた。これに対して、芳香族ポリマーでは、陽子照射の場合の方が電子線照射の場合に比べて線量当りの特性低下が少なく、明らかなLET効果が現れたが、重イオン照射した場合(PES)にはイオン質量依存性は現れなかった。
江草 茂則
Radiation Physics and Chemistry, 37(1), p.147 - 152, 1991/00
低温材料としての高分子複合材料に対して、室温又は5kで、中性子及びCo-線を照射した。次に、その機械的性質を、77k及び室温で測定した。どの複合材料の場合でも、その破壊強度の照射劣化の程度は、室温測定よりも77k測定において大きく観測される。この事実は、複合材料の破壊モードが室温では繊維破壊モードであるのに対し、77kではマトリックス破壊モードになることによって説明される。一方、室温と5kでの照射温度の影響はほとんど観測されない。しかし、中性子照射とCo-線照射との比較では、同じ吸収線量に対し、複合材料の劣化の程度は中性子の方が線よりも1.8-2.6倍も大きい。この事実は,エポキシポリイミドのマトリックス樹脂に対し、中性子の方が吸収線量当りの分解効率が高いことを示している。
瀬口 忠男; 勝村 庸介*; 林 成幸*; 早川 直宏; 田村 直幸; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 37(1), p.29 - 35, 1991/00
ポリエチレン、エチレンプロピレン共重合体のモデル化合物としてn-パラフィンとスクワランの線照射効果を発生ガス分析、分子量測定で解析した。結晶状態、ガラス相及び液相での架橋のG値を正確に求めることができた。照射によって二重結合が生成するが、この二重結合によって架橋が優先的に起ることが見い出された。分子鎖の切断はきわめて小さく、架橋のG値に比べると1/100以下と推定された。ポリマーと対比すると、架橋及び分子鎖の切断に対する結晶と非晶の役割はモデル化合物の結晶と液相にそれぞれ対応すると考えられた。